インスタのビジネスアカウント(お店や会社が情報を発信するためのアカウント)を、複数人で管理したいときは、どうすればいいのでしょうか。この記事では、Instagramの公式ヘルプで確認できたことと、確認できなかったことを分けて、やさしく解説します。



そこで、この記事を読むと、次のことがわかります。
- ビジネスアカウントへの切り替え方(公式の名前で)
- 複数人で管理するための、公式の方法(共有アクセスと役割)
- パスワードを共有しないほうがいい理由
- 公式で確認できなかったこと
インスタのビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)とは?公式で分かること
まず、公式ヘルプでは、ビジネスアカウントは「プロアカウント」の中の1種類として説明されています。もう1つの種類が、クリエイターアカウントです。
また、公式には、ビジネスアカウントは、小売店、ローカルビジネス、ブランド、組織、サービスプロバイダーに最適と書かれています。つまり、お店や会社が、お客さん向けに情報を出すときに向いたアカウントです。




なお、元の記事では、「ビジネスプロフィール」「インサイト」「投稿の宣伝」の3つのツールと紹介していました。しかし、今の公式ヘルプでは、呼び方が変わっています。そのため、この記事では、公式の名前で書き直しました。
インスタのビジネスアカウント(切り替え方)を、個人用から変える手順
では、切り替えの手順を見ていきましょう。公式ヘルプによると、プロアカウントを使うには、アカウントを新しく作るか、いま使っているアカウントを使います。また、あとから個人用に戻したり、種類を変えたりすることも、いつでもできると書かれています。
スマホ(アプリ)での手順
- 1. 右下の[プロフィール](またはプロフィール写真)をタップする
- 2. [その他]→[設定とアクティビティ]をタップする
- 3. [プロフェッショナル向け]の下の[アカウントの種類とツール]をタップする
- 4. [プロアカウントに切り替える]をタップして、カテゴリを選ぶ
- 5. もう一度[プロアカウントに切り替える]をタップして、[ビジネス]を選ぶ
- 6. [次へ]をタップする
そのあと、ビジネスの連絡先情報を入れる画面が出ます。入れたくないときは、[連絡先情報を使用しない]で飛ばせます。
さらに、Facebookページとのリンクは、任意です。リンクしたいときは[Facebookにログイン]、飛ばしたいときは[スキップ]を選びます。


ただし、公式の「プロアカウントについて」には、Facebookページをリンクすると、Instagramの投稿を、そのページ以外ではシェアできなくなる、という注意もあります。
パソコン(instagram.com)での手順
- 1. [その他]→[設定]をクリックする
- 2. [プロフェッショナル向け]の下の[アカウントの種類とツール]をクリックする
- 3. [プロアカウントに切り替える]をクリックして、[ビジネス]を選ぶ
- 4. [次へ]をクリックして、カテゴリを選び、[完了]をクリックする
- 5. [次へ]で内容を確認し、連絡先情報を入れて、[保存]→[完了]をクリックする
非公開アカウントは、切り替えると公開になる
元の記事では、「非公開の個人用アカウントは、ビジネスアカウントに切り替えられない」と書かれていました。しかし、今の公式ヘルプは、少し違います。
公式によると、個人用アカウントが非公開のときは、プロアカウントに切り替えると、公開になります。そして、公開にすると、承認待ちのフォローリクエストは、すべて自動で承認されます。
さらに、公式の「プロアカウントについて」のページには、プロアカウントは非公開に設定できない、と書かれています。


ちなみに、非公開にする方法は、インスタグラムの非公開アカウント(鍵垢)の設定方法と注意点の記事で解説しています。
個人用に戻すとき・種類を変えるとき
ところで、アカウントの種類は、あとから変えられます。アプリでは、[アカウントの種類とツール]→[アカウントタイプ]→[アカウントタイプを切り替える]から、種類を選びます。
ただし、公式には、個人用に戻すときの注意点が書かれています。
- 広告を利用できなくなる
- 特定のツールにアクセスできなくなる可能性がある
- プロアカウントにリンクされていたFacebookページは、すべてリンクが解除される

なお、元の記事にあった「個人用に戻すたびに、インサイトの情報が削除される」という説明は、公式では確認できませんでした。公式には、インサイトは公開アカウントなら個人用でも確認できる、とあります。そのため、ここでは「消える」とも「残る」とも、書きません。
個人用とビジネス用を行き来するときの注意点は、インスタでアカウント切り替えできない原因と解決策7選の記事も参考になります。
インスタのビジネスアカウント(ビジネスツール)でできること
次に、ビジネスアカウントでできることです。公式ヘルプの「プロアカウントについて」には、次のような機能が挙げられています。
- プロフェッショナルダッシュボード(成績の確認と、プロ向けツールの入口)
- 収益化と広告(Metaのツールで、InstagramとFacebookに出す広告を作れる)
- 連絡先情報([連絡先]ボタンに、道順、電話番号、メールアドレスを登録できる)
- カテゴリラベル(プロフィール写真の下に、カテゴリを表示できる)
- インサイト(フォロワーの情報や、投稿ごとの反応を確認できる)
連絡先情報
まず、連絡先情報です。公式によると、プロフィールの上のほうに、[連絡先]ボタンを出せます。そして、この機能をオンにすると、[連絡先]をタップした人全員に、登録した情報が表示されます。


なお、元の記事にあった「連絡先は、スマホの画面にしか出ず、パソコンの画面には出ない」という説明は、公式では確認できませんでした。そのため、ここでは断定しません。
インサイト(成績を見る機能)
次に、インサイトです。ちなみに、インサイトとは、アカウントや投稿の成績を見られる機能のことです。そして、公式によると、過去90日以内なら、好きな期間を選べます。
また、インサイトを見るには、公開アカウントが必要です。個人用の公開アカウントでも、確認できます。
アプリでは、[プロフィール]→[プロフェッショナルダッシュボード]をタップします。見つからないときは、[その他]→[設定とアクティビティ]→[プロフェッショナル向け]の下の[インサイト]を探してください。
ただし、年齢や性別などのオーディエンスのデータは、期間をプリセットから選ぶことと、リーチしたアカウントなどが100件を超えていることが条件です。元の記事の「フォロワー100人以上」とは、書き方が違います。
投稿の宣伝(広告)
さらに、投稿の宣伝です。公式によると、始める前に、プロフィールをプロアカウントに切り替えておきます。
- 1. 宣伝したい投稿を開く
- 2. 投稿の画像の下の[宣伝]をタップする
- 3. [目標][オーディエンス][予算][期間]を設定して、[次へ]をタップする
- 4. [広告をプレビュー]で、表示のされ方を確認する
- 5. [投稿を宣伝]をタップする
また、公式には、[投稿を宣伝]を選ぶと、Metaの広告ポリシーに合っているか、審査されると書かれています。


一方で、元の記事にあった「リンク先の選択」「アクションボタン」「ターゲットは[自動]がおすすめ」という流れは、今の公式の宣伝ページでは確認できませんでした。さらに、「Facebookページの役割が管理者でないと、広告を作れない」という説明も、このページには書かれていません。
インスタのビジネスアカウント(複数人で管理)は、共有アクセスが基本
ここからが本題です。元の記事は、「ユーザー名とパスワードがあれば、誰でもログインして、社内で共有できる」という内容でした。しかし、今の公式ヘルプで案内されているのは、別の方法です。
- 共有アクセス(パスワードを知らせずに、ほかの人を招待する)
- ページ・ビジネスマネージャ・広告アカウントの役割


共有アクセスとは
まず、公式によると、共有アクセスを使うと、条件を満たす場合に、ほかの人をアカウントに招待できます。パスワードを知らせなくても、投稿や「いいね!」、コメントなどの操作をしてもらえます。
さらに、招待した人が何を見られて、どんな操作ができるかを、自分で決められます。そして、アカウントでの操作の履歴も、確認できます。


ただし、使える人には、条件があります。公式には、次のように書かれています。
- 条件を満たすInstagramアカウントでだけ使える
- ティーンは使えない
- 招待できる人数は、Meta Oneプランごとに違う(Meta One Advancedは最大4人、Meta One Expertは8人、Meta One Maxは30人)
共有アクセスで招待する手順
- 1. 右下の[プロフィール]をタップする
- 2. 右上の[メニュー]をタップする
- 3. [共有アクセス]→[他の人を招待]をタップする
- 4. 検索バーで、招待したい人を探す
- 5. [招待を送信]をタップする
招待された人には、お知らせが届きます。また、公式によると、7日以内に承認する必要があります。なお、期限が切れたときは、招待をもう一度送れます。
見せる範囲を決める
また、[共有アクセス]の画面では、アクセス権を共有している人や、招待した人を管理できます。そのほか、公式には、次の項目があります。
- [受信箱へのアクセス]:許可すると、メッセージの閲覧・送信・返信や、通話の発着信ができる
- [ストーリーズへのアクセス]:招待を承諾しただけでは許可されず、許可を選んだときだけ使える
- [アカウントアクティビティ]:相手が行った操作(投稿やリール動画のシェア、コメント、いいね、新しいフォローなど)を確認できる
ただし、受信箱へのアクセスを許可すると、アカウントが共有されていることが、Instagramのチャットで他の利用者に表示されます。そのため、お客さんとのやり取りが見える点も、よく考えて決めましょう。

ページ・ビジネスマネージャ・広告アカウントの役割
次に、もう1つの方法です。公式ヘルプの「共有のビジネスアカウントで役割を管理する」には、チームメンバーに宣伝活動をしてもらうときの方法が、3つ書かれています。
- ページの管理権限を編集する(ビジネスのInstagramアカウントにリンクされたページを持っているとき)
- ビジネスマネージャにメンバーを追加する(ビジネスマネージャで、ページの管理権限を管理しているとき)
- 広告アカウントにメンバーを追加する
とくに、公式には、広告アカウントに追加されたメンバーは、あなたのアカウントにログインしたり、共有していないコンテンツをプロフィールで見たりすることはできない、とあります。


ただし、これらの画面の細かい手順は、今回の公式ヘルプでは本文を確認できませんでした。くわしくは、Instagramの公式ヘルプ(共有のビジネスアカウントで役割を管理する)で確認してください。
インスタのビジネスアカウント(パスワードの共有)は、おすすめしません
ここで、パスワードの共有についてお話しします。結論から言うと、パスワードを複数人で共有する方法は、この記事ではおすすめしません。
なぜなら、公式ヘルプの「Instagramアカウントの安全を確保する」には、パスワードは、知らない人や信頼できない人には決して教えないでください、と書かれているからです。しかも、共有アクセスという、パスワードを知らせずに済む方法が、公式に用意されています。



たとえば、家の鍵を1本だけ作って、何人かでまわし使いしたら、どうでしょうか。誰がいつ入ったのか、分からなくなりますよね。その点、共有アクセスは、操作の履歴を確認できると公式にあります。
ほかにも、気になる点があります。ただし、これは公式の文ではなく、公式の仕組みから考えたことです。
- 二段階認証をオンにすると、認識されていない端末からのログインで、コードが必要になる(公式)。そのため、コードが管理する人のスマホにだけ届くと、ほかのスタッフが入れなくなる可能性がある
- 同じMetaアカウントのプロフィールは、1セットのログイン情報を共有している(公式)。そのため、パスワードを教えると、ほかのプロフィールのログインにも関わる可能性がある
さらに、公式は、二段階認証を、アカウントをハッカーから守るために、最も効果的なステップと案内しています。そのため、パスワードを人に教えるより、二段階認証を使ったまま、共有アクセスで任せるほうが、考え方としては合っています。


なお、元の記事にあった次の説明も、公式では確認できませんでした。
- 一度に複数人がログインすると、乗っ取りと判断されて、アカウントが停止される
- ビジネスアカウントでは、Facebookでログインしないほうがよい
- ログインIDは、会社の電話番号やメールアドレスで登録すると覚えやすい
インスタのビジネスアカウント(アカウントの数)は、公式の書き方が2つある
ところで、元の記事には、「アプリで同時にログインできるのは5つまで」と書かれていました。しかし、この数字は、公式では確認できませんでした。
まず、公式のプロアカウントのページには、1回にログインできるのは10個まで、とあります。一方で、別のページ(ログイン情報の追加・削除)には、一度にログインできるプロフィールは1つだけで、デバイスには複数のログイン情報を保存できる、と書かれています。


そのため、数を書くときは、「公式ヘルプでは、こう書かれている」と、断って覚えておくのが安全です。
自分のアカウントを増やす手順は、インスタグラムアカウントを複数追加する方法の記事で解説しています。また、パソコンでの切り替えは、インスタグラムにPCでログイン!アカウントの切り替え方3選の記事を見てください。
インスタのビジネスアカウント(向いているお店・会社)は、公式に書かれていない
元の記事の最後には、「アパレルや美容は集客しやすい」「60歳以上や企業向け(BtoB)には向かない」「ほかのSNSより拡散力が弱い」といった内容がありました。しかし、こうした業種ごとの向き不向きは、公式ヘルプには書かれていません。
そのため、公式で確認できたのは、小売店、ローカルビジネス、ブランド、組織、サービスプロバイダーに最適、という説明までです。さらに、「ビジネスアカウントにして、売上が大きく上がった」という声や数字も、公式では確認できないので、ここでは書きません。


たとえば、町内会の掲示板に貼り紙を出しても、見る人もいれば、見ない人もいますよね。インスタも、人によって見るかどうかは違うので、数字や成果は、約束できないのです。
インスタのビジネスアカウント(確認できなかったこと)のまとめ
ここまでの中で、公式ヘルプでは確認できなかったことを、もう一度整理します。そのため、次のことは、ここでは断定していません。
- 非公開の個人用アカウントは、ビジネスアカウントに切り替えられない(公式は、切り替えると公開になる)
- ビジネスアカウントは、人数の制限がなく、パスワードがあれば誰でもログインできる
- 一度に複数人がログインすると、乗っ取りと判断されて、アカウントが停止される
- ビジネスアカウントでは、Facebookでログインしてはいけない
- アプリで同時にログインできるのは、5つまで
- 連絡先が、パソコンの画面には表示されない
- 個人用に戻すたびに、インサイトの情報が削除される
- インサイトの3つのタブ(アクティビティ・コンテンツ・オーディエンス)
- 広告のリンク先の選択、アクションボタン、ターゲットの[自動]がおすすめという説明
- Facebookページの役割が管理者でないと、広告を作れない
- 業種ごとの向き不向き、売上が上がったという成果
- Meta Oneプランの料金と、共有アクセスが使える条件の細かい内容


まとめ
今回は、インスタのビジネスアカウントを、複数人で管理する方法を、公式ヘルプをもとに解説しました。まず、要点をまとめます。
- 切り替えは、[プロフィール]→[その他]→[設定とアクティビティ]→[アカウントの種類とツール]→[プロアカウントに切り替える]から、[ビジネス]を選ぶ(画面は変わることがある)
- 非公開のアカウントは、切り替えると公開になり、承認待ちのフォローリクエストは自動で承認される
- 複数人で管理するなら、パスワードを知らせずに招待できる共有アクセスと、ページ・ビジネスマネージャ・広告アカウントの役割が、公式の方法
- 共有アクセスは、条件を満たすアカウントだけで、ティーンは使えない。招待できる人数は、プランごとに違う
- パスワードを複数人で共有する方法は、おすすめしない
- 「5つまで」「同時ログインで停止」「業種の向き不向き」は、公式では確認できなかった




